コンサドーレ札幌が誕生したのが一昨年（９６年）の事ですから、昨年（９７年）Ｊリーグに昇格したヴィッセルとはＪＦＬで戦っているわけです。この９６年最初の対戦（第８節、６月２日）では２−１で勝ちましたが、終盤の第２１節（９月１５日）の神戸ユニバーでの対戦では５−１と大敗を喫し、コンサドーレのＪ昇格が絶望的になった試合でした。

　今日はその日以来の神戸ユニバーでの対戦です。２年前同じくＪ昇格を目指した鳥栖フューチャーズからは昨年バルデスが加入、優勝した本田技研からは今年バウテル、村主が加入しています。２年前とは違うコンサドーレを見せてあげましょう。もちろんヴィッセルも２年前と違うんでしょうけど（笑）。

　試合は終始ジュビロのペース。前半終了間際、コーナーキックから１点取られてしまいました。一瞬、中山のゴールだと分かりませんでした。何で中山がそこにいるんだ！という感じの得点でした。前半何とか１点で持ちこたえたものの、後半は更にジュビロが３点、そのうち２点が中山。中山の２点目はＰＫ。本人が取ったＰＫですから文句は言えません。３点目は奥がシュートできたのに、わざわざ中山へアシストしての得点でした。

　これでコンサドーレ札幌は、中山の４試合連続ハットトリックを許してしまいました。でも、物は考え様。これまでの中山の得点数は、５点、４点、４点です。つまり、４試合連続４得点を阻止したことにはなります！（笑）

　さて、ジュビロの本拠地である磐田市の隣の袋井市出身なのがコンサドーレ札幌の村主（すぐり）博正選手です。ジュビロサポーターの中にも村主だけは応援していた人が結構いたようです。試合前、地元の方が「村主を２００２年ワールドカップ代表に」という横断幕を持って来たので貼るのを手伝いました（一番いい場所に貼れた！）。また試合後、あるジュビロサポーターに声を掛けられました。いつもはジュビロのレプリカを着て来るんだけど、この日は村主も応援したかったので中立の意味で白い服を着て来たとのことでした。

　前半は互角の戦いで０−０。しかし、後半開始からヴェルディが畳みかけ、高木、北沢、エウレルに連続ゴールされ試合を決定づけます。その後、ＤＦ梶野のゴールで３−１としましたがここまで。コンサドーレは良い試合をしたのですが、ヴェルディに貫禄負け、といったところでしょうか。

　コンサドーレが北海道でこれだけの点差で敗れたのは初めてのことです。アウェーの試合ばかり見ている僕は見慣れていますが、北海道在住のサポーターはショックだったかも知れませんね。実はヴェルディは、コンサドーレ以上に北海道での試合では相性が良かったようです。これで５戦５勝だそうです。

　ここまでのコンサドーレの成績は２勝８敗で１７位。後がなくなりました。しかしながら、この日のヴェルディ戦で上位チームとの対戦は終わり、残りの対戦は現在の成績で９位以下のチームとなります。連勝も期待できると思います。

　コンサドーレの今年の室蘭の成績は１勝２敗。２つの敗戦は、ベルマーレ平塚とヴェルディ川崎という、優勝争いをしているチームなのでいたし方ありませんが、今日は現在中位にいるジェフ市原ですから、勝利を計算に入れているのは僕だけではないはずです。今日勝てば、気持ちよく中休みに入れます（ナビスコカップもあるけど）し、さらに前節で勝っています（まだここで報告してませんが）ので初の連勝ということになります。