学生ヴィザ・滞在許可証

学生ヴィザ・滞在許可証が必要となる場合

フランスに３ヶ月以上留学する場合、学生ヴィザや滞在許可証が必要になります。取得が必要となる滞在期間と、申請時期、申請場所は以下の通りです。

滞在期間申請時期申請場所
学生ヴィザ３ヶ月以上渡仏前在東京フランス総領事館（富山、長野、静岡県以東在住者）
在大阪・神戸フランス総領事館（愛知、岐阜、石川県以西在住者）
滞在許可証６ヶ月以上フランス入国後ヴィザの有効期限内フランス国内各県庁(Prefecture)

学生ヴィザの申請

学生ヴィザの種類は以下の通りです。

有効期限滞在許可の申請フランス入国
３ヶ月ヴィザ発行日から３ヶ月可１回限り
６ヶ月ヴィザ発行日から６ヶ月不可制限なし

滞在許可証(Carte de Sejour)の申請


滞在許可証の申請は、居住地のある県の県庁(Prefecture)へ行きます。
手続方法や必要書類は、県によって違いがあります。僕が手続をした２つの県についてまとめておきます。

県
(Prefecture)		Yvelines県 (Versailles)Rhone県 (Lyon)
申請日Prefectureで滞在許可の申請をしたい旨を伝えると必要書類のリストがもらえます。その時点で必要書類を持っていれば、その日に申請ができます。滞在許可の申請には予約(rendez-vous)が必要です。Prefectureで予約をして必要書類のリストをもらい、予約日に書類を揃えて申請に行きます。
必要書類
  1. パスポート
  2. 戸籍抄本とその法定翻訳
  3. 居住証明
  4. 在学証明または入学許可書
  5. 経済証明
  6. 医療保険加入証明書（フランス国内で有効であるという記述が必要）
  7. 写真４枚（サイズ指定なし）
  8. 宛名を書き、切手を貼付した封筒 ※医療保険加入証明書は、フランス国内で有効であると記述されている必要があります。フランス語で書かれた証明書でも、この記述のないケースが良くあるので注意しましょう。書かれていない場合、保険会社に言って、追記してもらった証明書をFAXで送ってもらいます。オリジナルに書かれていなくても追記したFAXをコピーとして持っていけば受理されます。
  1. パスポート
  2. 戸籍抄本とその法定翻訳
  3. 居住証明
  4. 在学証明または入学許可書
  5. 経済証明
  6. 医療保険加入証明書
  7. 写真３枚（3×4cm）
  8. 宛名を書き、切手を貼付した封筒（16.2×10.4cm 大きさはそれほど問題ではない）
  • それぞれ1〜6はコピーも必要。
  • パスポートのコピーは、写真のページとヴィザのページ。
  • 戸籍抄本のコピーは法定翻訳の方だけでＯＫ。 （日本語の戸籍抄本はどうせ読めない・・・読めたら法定翻訳なんか要らない ^^;）。
  • 写真は、切らずに持って行っても先方で切るので問題なし。
    • 仮滞在許可証
    (recepisse)
  • 即日発行され、有効期限は申請日から最大３ヶ月です。
  • 滞在許可証を受け取る前に仮滞在許可証の有効期限が切れそうになった場合は延長の申請に行きます。
  • 滞在許可証を受け取る前に他県へ移動した場合は、移動した先の県で仮滞在許可証を提出して、滞在許可証の申請をもう一度します。
    • 健康診断
  • 呼出状(convocation)が滞在許可申請の日にその場で渡されます。
  • 指定された日時（滞在許可証申請の１週間後）に、パリの南隣Montrougeという街（Metroで13番の終点）のOMI(Office des Migrations Internationales)で受けます。
  • 検査内容は、尿検査、身長・体重・視力測定、レントゲン、内科検診です。日本語の話せる医師に当たることもあります。所要時間は３０分程度です。
  • 最後に自分のレントゲン写真がもらえます。(^^;)
  • 呼出状(convocation)は後日郵送されます。
  • 健康診断は滞在許可申請の約１ヶ月後になります。
  • （僕はYvelines県で受けたので詳細は分かりません。）
    • 備考
  • パスポートにフランス入国日のスタンプがない場合、入国日を聞かれます。入国日を覚えておきましょう。(^^)
  • Prefectureでは、いくつかの窓口を渡り歩きます。また、かなり（２〜３時間）待たされます。
  • 仮滞在許可証の有効期限内に正規の滞在許可証が発行されるケースの方が少ないようです。
  • 在日韓国人が申請を受理されなかったケースがあります。日本名で書かれた証明書類がある場合、韓国名、日本名の人物が同一であるとの（韓国大使館の）公的証明が必要となります。

    ［Institut International de Rambouilletの場合］

  • 学校が必要書類を確認して、Prefectureまで連れて行ってくれるので、手続上の心配はほとんどありません。
  • 必要書類の3〜5は学校が発行する証明書１枚で済みます。学校の宿舎に宿泊しているためと、証明書に登録期間中の費用はすべて支払済み（たとえ支払っていなくても ^^;）と書かれるためです。
  • 予約が必要なので、早い時期に行った方が良いでしょう。
  • 窓口での手続は２０分程度で終わります。待ち時間も少なめです。
  • 健康診断が終われば、滞在許可証の発行までは比較的早いはずです。（僕はYvelines県で健康診断が済んでいたので、申請から２週間で取得しました。）

  • 「フランス入国後８日以内に滞在許可の申請をして下さい」と言われることがありますが、正式にはヴィザの有効期限内であれば良いはずです。
  • 滞在許可の申請前にヴィザの有効期限が切れた場合でも、数日くらいだったら特に問題にはされないと思います（保証はしませんが）。ヴィザが切れた後に滞在許可の申請に行った人がいましたが、特に問題はなかったようです。

    • Au Pays de Neige